簿記は、商業簿記と工業簿記の2つの主要分野に分かれており、それぞれに異なる内容と試験形式があります。特に、簿記2級の試験を目指す方には、従来のPBT試験に比べてCBT試験が推奨されています。本記事では、簿記の基本的な概要から、効果的な教材の選び方や学習方法、試験形式の違いについて詳しく解説します。これから簿記の勉強を始める方や、効率的に試験対策をしたい方に役立つ情報をお届けします。
簿記の概要
詳しい説明は資格取得のサイトにお任せします(徹底的なアウトソーシングですね笑)
簡単に要約すると
- 商業簿記(簿記3級を踏まえた内容)と工業簿記(簿記2級から勉強する内容)
- 試験は、PBT(Print Based Test:従来型の紙で行う試験)とCBT(Computer Based Test:パソコンでの試験)がある
- 合格点は、70点以上(商業簿記60点、工業簿記40点の計100点満点)
ですね。他の記事に書いてある通り、簿記2級では確実にCBT(Computer Based Test:パソコンでの試験)がおすすめです。私もCBTで受験し合格しました。CBTでは、いくつかのメリットがありますが一番のメリットはPBTに比べ試験問題が簡単なことです。なので、これから受ける人はCBTでの受験をお勧めします。
教材
使った教材
私は、クレアールの簿記2級パックを購入しました。
商業簿記、工業簿記それぞれにテキストと問題集があり計4冊で勉強をしました。また、CBT(Computer Based Test:パソコンで行う試験)に対応しており、本番のようなテスト環境もありました。
テキストと問題集を解いた割合
商業簿記、工業簿記どちらも1つの章が終わったら、その部分の問題集を解くようにしていました。
商業簿記では、問題集を以下のように解いていました。
「仕訳」:分からない部分はテキストを見直して解くようにする。答えを導き出せなかった問題や、答えを間違えてしまった問題は後日解きなおしをする。
「仕訳以外(決算整理や本支店会計など)」:問題文を読み、できる部分や少しテキストを読めば解けるなとう感覚の部分だけ解く。できない部分やテキストをちゃんと読み返さないとすぐには答えられないと感じた部分は答えを見る。
まずは、「仕訳」の90%以上できるようにすることを目標にした方がいいです。決算整理などの問題で間違える要因としては、
- 「仕訳」ができていない
- 「仕訳」以外の決算整理や本支店会計などの仕組みが理解ができていない
- 計算ミスがある
仕訳をちゃんと理解すれば、そのほかは覚えることは多くはありません。ただ、連結会計の部分などは覚えることは少ないのですが、理解するのは難しいです。
CBT(パソコンでの試験)を受けても、電卓を使って計算をするのでミスります。ただ、慣れの部分があるので計算ミスはやっていけば、少なくなっていきます。
工業簿記では、分からない箇所があったら教科書を見ながらでも良いので、解くようにしていました。工業簿記は、試験範囲も狭く比較的に簡単だと思います。しかし、単元ごとに独立していない部分があるので、分からないことがある状態で次の単元に進むことはお勧めしません。そのため、単元の80-90%を理解してから次の単元に進むようにしていました。
商業簿記、工業簿記の取り組み方
私は、どちらもまとまった単元が終了した時点で商業簿記or工業簿記に切り替えていました。どちらか片方を先にやるという方法はおすすめしません。その理由は3点あります。
- 商業簿記、工業簿記とも内容が完全に独立していない
- 途中で分からなくなり、勉強することをやめる
- 時間が空いて、片方の内容を忘れる
私の感覚的にはどちらも95%程度は内容としては独立していますが、もう片方の知識が必要になる場合があります。また、内容が難しくなってきたときにもう片方に逃げるという術を使うことができません。この単元のあと1章が終われば、違う勉強内容に移れるという気持ちで乗り切るほうが勉強も捗ると思います。そして、片方の問題集などを全て解いたとしても時間が経ち、忘れてもう一度問題集を解きなおすということもしばしばあります。
以上の理由を踏まえて、私は商業簿記と工業簿記を切り替えながら勉強することをお勧めします。
スケジュール
勉強のスケジュール
テキストを読み、問題集を解くのを全体の7割程度にし過去問を解くのに3割の時間で行いました。過去問を解き、分からない箇所をテキストで読み返すという時間があったので過去問を解く時間よりもインプットの時間が多くなりました。
総勉強時間
私は、1か月に毎日5時間くらい勉強していたので合計で150時間だと思います。その人の能力や経験によって勉強時間は変わりますが、ネットに書いてある150時間は本当に優秀な人や合格するためだけの最低ラインの勉強をした人だと思います。私自身、簿記2級の内容を完璧に理解したと思いませんし、もっと勉強する必要があるなと思いながら受検した結果の合格でした。
まとめ
簿記の学習においては、商業簿記と工業簿記のそれぞれの内容をしっかりと理解することが重要です。特に簿記2級の試験では、CBT形式の試験がより簡単であるため、受験を検討している方にはCBTをおすすめします。また、効率的な学習には適切な教材の選定とバランスの取れた学習スケジュールが不可欠です。これらのポイントを押さえ、計画的に学習を進めることで、簿記の試験合格に向けて着実にステップを踏んでいけるでしょう。